価値創造モデル
「未来よし」実現のプロセス
これからのクリモトグループには、事業を通じた持続可能な社会を実現する事業活動が求められます。2030年のありたい姿「未来よし」を実現するために、サーキュラーエコノミーとサステナブル経営の両立と、循環型ビジネスモデル「価値創造循環モデル」を構築し、社会から必要とされ続ける企業グループを目指します。
クリモトは今、115年の実績と技術を生かし、サーキュラーエコノミーとサステナブルな経営の両立を可能にするビジネスコンセプトの推進に取り組んでいます。「モノづくりから価値づくりへ」をキーワードに、社会課題の解決やお客様の価値創造を図り、最適なサステナビリティを実現する循環型ビジネスモデル「価値創造・循環モデル」の構築を目指します。

「継承と革新で未来を創る」価値創造・循環モデル
価値創造循環モデル構築の推進力を支えているのが、クリモトの培った強みです。クリモトの強みとは、長年公共インフラ、産業インフラを支えてきた「技術と品質」、お客様のニーズに機動的に対応して最適な提案を実現する「トータルソリューション」、成長しチャレンジし続ける「人財」、115年にわたり日本の公共インフラに携わってきた盤石の「信頼」、50:50の官需民需の比率バランスと多角的事業経営によって事業基盤が安定した「事業構成」の5つです。それにより、機能の提供と価値の共創を推進していきます。
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水を運ぶ/守る
祖業となる水道分野では厳格な規格に準拠してダクタイル鉄管やバルブなどを製造しています。命の源となる清潔で大切な水を漏らさず、必要とする方にあまねく届ける機能を提供しています。
素材を高価値化
さまざまな素材を加工するために、鍛造をはじめとする金属加工機器や各種の一次素材・二次素材製作に欠かせない破砕/粉砕機器の製造はもちろん、それら機器に装備される部品や産業分野が必要とする特殊合金鋳物を独自に開発製造し、お客様のニーズに合わせた機能を提供しています。
社会の基盤・環境を最適化
日々の営みや事業活動に欠かせない空調や電力もスパイラルダクトやFRP(M)製電力ケーブル保護管で大切な空気や電気を保全し運ぶ機能を担うと共に、構造物を構成する円筒型枠やFRP製検査用通路など、建設分野でも社会基盤や環境を最適化する機能を提供しています。
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社会インフラ
ライフラインをしっかり整備し、充実させることが、安心・安全のまちづくりや社会の基盤となり、豊かな暮らしの源となります。
持続可能な社会に向け、継承した創業者の想いをつむぎ、利用者目線で新たな社会課題に取り組みお客様と共創することにより価値循環の創出を目指します。産業インフラ
優れた産業基盤は、製品の品質向上や生産性アップにつながるとともに、モノづくりへの新たな活力と創造力を生み出します。
生産プロセスの革新を続けながら地球環境にも配慮し、お客様と共にサステナブルな価値創造を目指します。
サステナビリティの実現に向けたアプローチイメージ
事業活動における具体的な循環システムとして、クリモトは「モノづくり」から「循環型モデル」にシフトします。社内の仕組みだけでなく、お客様との共創でサーキュラーエコノミーを目指します。

上記の図は調達から製造、販売、お客様での使用、使用後の廃棄や回収資源化までの流れにあたる「資源循環」と販売した製品の使用を通じてお客様と新たな価値を共創する「価値循環」の連鎖性を示しています。
ご使用いただいた製品の廃棄(ダウンサイクリング)を最小化し、製造に戻す(アップサイクリング)だけでなく、販売して提供する機能自体に資源と価値を回収する仕組みを作ることでサーキュラーエコノミーを実現し、社会やお客様の課題を回収しリサイクルやメンテナンスビジネスといった新たな価値を共創する「価値循環」を加えることで、ベネフィットとソリューションを提供するモデルの構築を実現してまいります。