二次電池材料の製造をサポート

POINTS
二次電池で輸送機器の電動化を促進し脱炭素化に貢献
近年、国際エネルギー機関(IEA)は2021年5月に2050年のCO2排出量に関してネットゼロシナリオを示し、そのロードマップは各国の政策や産業界などの重要な指標となっています。
世界で排出されるCO2排出量の約20%は輸送部門から排出され、その約75%は道路輸送由来といわれています。
そこで、そのため、IEAは「2050年までにCO2排出実質ゼロを実現するためには、2035年までにガソリン等を燃料とする内燃機関を廃止する必要がある」としており、世界各国で内燃機関を搭載した自動車の販売禁止と電動自動車普及に向けた施策が進められています。
また、電気自動車導入によるCO2排出量削減効果を最大化するためには、再生可能エネルギーの利用促進がポイントとなると同時に、安定供給には二次電池の利用が欠かせません。
二次電池製造プロセスの連続生産プロセスを共創で具現化
リチウムイオン二次電池をはじめとする二次電池の製造工程では、粉体を扱うプロセスが多く、粉体プロセス技術が活躍しています。
例えば、電極スラリーの製造プロセスに二軸の連続混練機を提案しています。バッチ式で製造されている電極スラリーの工程が連続式となれば混練時間の短縮を図ることができ、電池製造プロセスから発生するCO2排出量の削減が期待されます。また、装置サイズもコンパクトになることから、建屋工事に関連するCO2排出量の削減にも寄与できます。
現在、株式会社クボタと「二次電池の電極スラリー向け連続生産システム」の共同研究も進めており、連続生産システムの信頼性を高めています。

当社では、二次電池材料のプロセスに必要な「粉砕・乾燥・焼成」等の機器を取り揃えており、これらを電池製造プロセスでご活用いただくことで、二次電池の安定供給に努め、自動車業界におけるCO2排出量の削減や再生可能エネルギーの利用拡大に貢献してまいります。

